2013/12/29
走行距離:約18,000km / ブレーキフルードに続き、クラッチフルードも焦げ茶に色付いてきたので、交換することにしました。クラッチフルードのブリーダプラグは非常に作業し難い場所にありますが、チューブのセットさえできてしまえば、容量が少ないのであっと言う間に終わります。
(「ブレーキフルードの交換」記事と同内容)
石油系の材料を使う際、私は三洋化成の耐油燃料チューブを愛用しています。水槽用のシリコンチューブなどに比べて、耐侵食性はもちろんですが、柔軟性と金属への密着力が強く、ブレーキフルードの交換作業には最適です。価格の安さも決め手の一つで、切り売りもされているので、必要な分だけ購入できます。FIT GE8には、内径5mm・外径8mm、が適合します。
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逆流防止弁も耐圧・耐油性を重視して、ステンレス製を使用しています。水槽へのCO2添加用の耐圧型のため、接続口の部分が長めで、クリップが確実に留まることも利点です。
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(「ブレーキフルードの交換」記事と同内容)
逆流防止弁の両端にチューブを付けた状態です。右側がブリーダプラグに取り付ける側で、多少の圧力がかかるため、クリップで確実に固定します。逆流防止弁までの距離が長いと、その部分もエア抜きをしていることになり、フルードの無駄なので短めに作っています。左側は地面に置くペットボトルに合わせて長さを調整します。
ちなみに、クリップは結束バンドの方が手軽です。私が使用しているクリップは、ラジオペンチを使わないと挟めない強力なタイプです。
今回も、WAKOS ブレーキフルード DOT4 を使用しました。
1回の交換には100ml程度しか使用しないため、ブレーキフルードの交換と合わせても1本(1000ml)で十分です。
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手前の小さいタンクがクラッチフルード用です。交換してから、5ヵ月・500km程度のブレーキフルードと比較すると、焦げ茶色なのが分かります。
写真の白丸で拡大している部分が、クラッチフルードのブリーダプラグです。非常に作業し難い場所にあります。
プラグにチューブを差し込み、結束バンドで固定しています。
ちなみに、作業スペース確保のために、エアクリーナーの遮熱板やフィルター部分を取り外しています。
写真のようにチューブとペットボトルをセットしました。
外蓋を開けて、中蓋を取り外します。
8mmのレンチでナットを"ほんの"少しだけ緩めると、フルードが"ほんの"少しだけ流れてきます。ナットはすぐにグラつくほど短く、フルードの圧力も弱いので、動きは"ほんの"です。後は、チューブに流れてくるフルードの色を確認しながら、クラッチペダルを何回か底まで踏み込む → リザーブタンクに新しいフルードを継ぎ足す、を繰り返します。色が変わったらナットを元の位置まで締め直して完了です。
「繰り返します」と書きましたが、クラッチフルードは容量が少ないため、クラッチペダルが戻らなく"ならない"寸前程度の開度でも、2~3回の踏み込みでリザーブタンクがほぼ空になります。初めての場合は、慎重に作業することをお勧めします。
新しいブレーキフルードは無色透明に近い状態です。
ちなみに、ブレーキフルードは塗装を侵食するので、車体に付着した場合は直ぐに拭き取らないと、塗装が剥げてしまいます。
【注意】交換作業の過程でエアが混入していた場合、クラッチが正常に切れなくなる場合があります。交換後は必ずクラッチペダルやシフトの感触を確かめ、低速から試運転を行いましょう。少しでも違和感を感じたら、エア抜き作業を繰り返してください。
エア抜きも含めて、全交換で使用したフルードの量は100ml程度でした。写真は数時間後の様子です。ブレーキフルードの廃液と比べると、沈殿物などは存在しないのですが、濁っていて透明度が非常に低いです。