2012/05/13
ディスクローターの交換に引き続き、パッドも同じDIXCEL製品を購入してみました。レースに参加するためのパッドではないので、純正よりも高性能かつコストパフォーマンスに優れたモノ、という視点で当製品を選びました。ブレーキダストの量や寿命面など、中長期的な視点でもレポートを追加していく予定です。
【ご注意】
重要保安部品であるブレーキ装置は、小さなミスが大事故に繋がります。整備士など、正しい知識を持った方にアドバイスを受けられる環境で作業を行うことを強くお勧めします。
パッケージの写真を撮り忘れていました…; 手前の大きい方がフロント用、奥の小さい方がリア用です。ブレーキパッドグリースは標準で添付されています。
⇒ 楽天ショップで購入しました。(フロント用)
⇒ 楽天ショップで購入しました。(リア用)
(「DIXCEL ブレーキディスクローター」記事と同内容)
リア側です。まずはサイドブレーキワイヤを取り外します。右矢印のピンをマイナスドライバーなどでテコの要領で抜き取り、左矢印のフックを外します。その後、キャリパーボルトを外していきます。
※写真はホイールが付いていますが、もちろん取り外した状態で作業を行います。
1つ前の説明にある「右矢印のピンをマイナスドライバーなどでテコの要領で抜き取り」部分のイメージです。
1つ前の説明にある固定ピンを抜き取ると、ワイヤを少し引き出せるようになるので、余裕を持たせてフックを取り外します。
スライドピンのボルトを片方だけ抜いて持ち上げ、古いパッドを取り外します。※写真は既に取り外し済みです。
DIXCEL EXTRA Cruise のパッド面を見せる意味も含めて、純正パッドと並べてみました。スリットなどは入っておらず、形状は純正と同じです。
シムは再利用するので、KUREのブレークリーンで洗浄します。
(「DIXCEL ブレーキディスクローター」記事と同内容)
私はKUREシリーズを多種愛用していますが、特にブレークリーンはお勧めです。よくホームセンターに低価格で大容量なパーツクリーナーが売られていますが、洗浄力がイマイチです。このブレークリーンは炭酸ガスによる強力な噴射とケミカル剤により、本当によく汚れが落ちます。価格が少し高いので、私は低価格なパーツクリーナーと用途を分けて使用しています。
シムにブレーキパッドグリースを塗布します。塗り方は賛否両論あるので言及しませんが、私は薄く均一に塗布する方法が好みです。※台にしているのは古いパッドです。
ピストンを戻して新しいパッドをはめ込み、スライドピンのボルトを固定すれば完了です。
ちなみに、私はピストン戻しを持っていないのですが、ピストンに養生板を当てて適当な工具を使い、テコの要領でゆっくり力をかけて戻してしまいます。リア側は、十字の部分を右側に回せば戻っていきます。劣化度にもよりますが、軽い力で回るので、中心にギリギリ引っ掛かる幅のマイナスドライバで十分です。
取り付け後は、ディスクローターとパッドの当たりが出るまで、しばらく軽い街乗りで様子を見ます。その後、ボルトの緩みが無いか、再確認できれば尚安心です。
(写真のアングルが悪く…分かり難くてすみません;)
【 インプレッション 】
ディスクローターを交換した時と同じ感触が、より強くなって再び…でした。馴染ませた頃には慣れてしまいましたが、特に低速時において、軽い踏力でキュッと効き始めてしまう感覚が強くなりました。もちろん、使用上で困るようなレベルの話ではなく、古いパッドとの比較という意味においてです。また、最も「あ、変わった。」と感じたのは、高速状態からの強めのブレーキングです。シートベルトから感じる体へのGが明らかに強くなりました。公道では控えめの速度と車間距離の確保は当然ながら、不意の突発的なブレーキングに対する安心感は増しました。極端な挙動変化は無く、純正交換を目的にするのであれば、ワンランクアップの良い選択肢かと思います。
※2012/08/04 追記
街乗りが主で、2ヵ月に1回程度の洗車間隔の私には、ブレーキダストが純正と比較して増減した印象はありません。もっとも、スリット仕様のディスクローターに交換したことで、既にブレーキダストは大幅に増えており、麻痺してしまった気もします…。(ホイールの掃除に苦労はしていません。)