2010/09/05
コーナーを攻めるスポーツ走行には定番のパーツです。ただ、FIT RSのサスはノーマルよりは固いですが、それでも柔らかい方です。また、ストラットも3点止めではなく、サスのボルトに共締めができない構造です。そのため、はっきりとした効果を得られるとは考えていませんでした。固定方法に多少の工夫を加えて、最低限の仕事をしてくれれば良いかなという感覚で取り付けました。
商品が届きました。長いので横写真で失礼します。
⇒ 楽天ショップで購入しました。
それぞれを単体で持ってみたのですが、オーバルシャフトは中空のアルミ製で非常に軽いです。台座部分は剛性感たっぷりで、ズッシリしています。
私の個人的主観ですが、固定方法とボルトの頼りなさの不安は拭えませんね…。次で紹介しますが、私なりの固定強化対策を行いました。
タワーバーを取付けるには、ワイパーとウインドウ下のパネルを取り外す必要がありあます。写真は外した状態の助手席側ストラット部です。
※パネルを取り外す際は、ウォッシャー用のチューブを引っ張ってちぎらないように気を付けます。裏側にフックで引っ掛けてあるだけです。手を入れて2箇所外すと、チューブの挿し込み部分が顔を出しますので、簡単に抜くことができます。
サスは一般的な3点止めではなく、鉄板を挟み込むようにして固定する1点止めです。そのため、ストラットのボルトに直接固定することができません。Greddyだけでなく、多くの類似製品がボンネットステーへの共締めと、タイヤハウスの壁に開いているホールにボルトを通して固定する方法を採用しています。
まず仕様通りに取り付けてみたのですが、やはり力を加えてみると鉄板ごと若干歪み(動き)ました。ボンネットステー部は頑丈なのですが、タイヤハウスの壁は鉄板が薄く、ボルトも細いので手の力だけで歪みます。特に運転席側のステーは、ボルトを固定する箇所から少し離れて折れ曲がり、シャフト固定部に繋がっています。そのため、作用点が固定部分からずれてしまい、より軽い力で歪んでしまいます。
この状態では効果が薄れるばかりか、負荷が高まるとボルトを固定している穴が割れる可能性もあると判断し、限界まで大きなワッシャーをかませることで対策を行いました。
写真は、助手席側のボンネットステー部です。22mmのワッシャーにステンレスボルトを使用しています。
助手席側タイヤハウスの壁に固定している部分です。こちらも同様に22mmのワッシャーとステンレスボルトを使用しています。裏側には、50mmの大きなステンレスワッシャーをかませてあります。
この大きなワッシャーの効果は高く、少なくとも手の力や体重をかけた程度ではビクともしなくなりました。
※2010/11/20 追記
ヘッドライトユニットを取り外した際に、見やすい写真が撮れたので差し替えました。
運転席側は表裏共に50mmのワッシャーを利用して、作用点を折れ曲がり部分に少しでも近づけるようにしています。
オーバルシャフトの接合部分は、エンジンの熱を吸収して伸縮を繰り返すので、ボルトが固着しないようにグリスを挿しておきました。
取り付け完了後の全景です。プラグの交換を始め、エンジンルーム内のアクセスが悪くなるのが玉に瑕です…;
※エアクリーナーが純正のままで、ボンネット裏に導風パーツが取り付けられている場合は、一部を切り落とす必要があります。柔らかいパーツなので、カッターなどで簡単に加工できます。
【 インプレッション 】
剛性感が大きく変化する程ではありませんでしたが、コーナー進入時に外側がソコソコ踏ん張ってくれるようにはなりました。街乗りでは特に下り坂カーブへの進入時や、コーナーリング中のギャップ上で安定性の高まりを実感することができました。しかし「剛性感を高める」にはタワーバーだけでは全く足りません。FIT RSの純正サスとバネはバランスが良くて気に入っているので、もう少しロアアーム周りの剛性を高めることで、ハンドリングの向上を狙っていきたいと思います。どちらにしても、必要なパーツだとは思います。